

学生時代から学習塾を起業!いい会社をストーリーするために働きかける関根社長

この記事は貞廣桃佳が作成しました。
今回インタビューした方はこちら!

スポット社労士くん社会保険労務士法人
代表社員
関根 光
早稲田大学政治経済学部卒業。SMBC日興証券、メットライフ生命などを経て、2000年に保険代理店100ten life株式会社設立。
その後も、2002年にユニバーサル社会保険労務士事務所開業、2005年にセミナー会社100ten school有限会社設立と事業拡大。
2015年にスポット社労士くん社会保険労務士法人を設立し、現在に至る。

本日は、関根社長の学生時代の話からスポット社労士くんを立ち上げたきっかけ、その後の採用や組織づくりについて聞かせていただければと思います。

よろしくおねがいします。

まず、大学時代はどのように過ごしていましたか?

最初に起業したのは大学2年生の時で、学習塾を立ち上げました。
学習塾を作ろうと思ったきっかけは、当時、バイトで家庭教師をしていて、担当していた生徒が10人もいたんです。そうすると時間も労力も10人分必要で、とにかく忙しくて大変だったんです。
そこで、この10人の生徒を一度に同じ場所に集めて一気に教えた方が効率的だと思って学習塾を作ったんです。この経験は、社会人になってから起業しようと思ったことにもつながっています。

大学2年生で起業ですか!?怖くなかったですか……?

大学在学中に自分で会社を立ち上げることに怖さや違和感はなかったですね。
学習塾を作って運営をしていって、卒業時には生徒さんが200人くらいいました。このまま立ち上げた会社でずっと経営していくという選択肢もありましたが、一度は大きな会社に属してみたいと思い、その学習塾は大学を中退して頑張っていたスタッフに任せて証券会社に入社しました。

塾生との写真

関根塾一期生の合格祝賀会

証券会社ではどのような出来事がありましたか?

証券会社には4年間務めました。入社してすぐの頃は証券会社の黄金時代で、入ってすぐの冬のボーナスが100万くらい出るようなそんな時代でした。でもその裏では、お客さんから預かっているお金を任されて売買するようないい加減な時代でしたね。
.png)
大学時代、証券会社での短期インターン参加時➀

そんな時にバブル崩壊が起きて、お客さんから預かっていたお金がどんどん少なくなっていきました。証券マンのなかには訴えられるケースもありましたね。こんな世界にいたらよくないと、もっとマシな仕事をしたいなと思い、転職を考えました。
.png)
大学時代、証券会社での短期インターン参加時➁

その後どこへ転職したのですか?

まず考えたのが、自分が立ち上げた学習塾の経営に戻ることでした。でも学生が我流で始めて、たいしたノウハウもなく経営していたので、大手学習塾がどんなノウハウで経営しているのか知りたくて、当時上場していた学習塾に転職を決めて、そこで3年間勤務しました。

ところが、その後は学習塾に 戻ることなく、丸の内に本社のある外資系の保険会社に再び転職。教育経験者尚可という求人広告につられて、再度金融業界に出戻ることになります。エージェンシーマーケティング本部という営業マンを管理・教育する部署に配属されました。保険会社というところは、新入社員に必ず営業研修をさせますが、私が中途入社した翌年の春、新入社員が入ってきて、彼らの営業研修のお守役をすることになりました。そこで一緒に保険営業をさせてもらったときに、証券時代とは全く異なる保険を売ることの面白さに気づき、成績も出していたので、図々しくも営業マンに転身することにしたんです。

本社の社員に戻らず営業マンになったんですね!

そうなんです。ただ、その保険会社では販売している保険の種類に制限があったんです。そこでいろんな種類の保険を売りたかった自分は、制限なくどの会社の保険も売れる、乗合代理店になろうと思い立って保険会社を退職、100ten lifeという会社を始めました。CFPの資格も持っていたので、独立系FP会社としてスタートさせました。
.png)
保険会社退職後に設立した独立系FP会社 100ten life

簡単に転職や起業を決められるんですね!?

はい。学習塾を立ち上げたときと一緒で、どうせ保険を売るならいっぺんに複数の保険商品を扱いたい、自分で好きなようにやりたいんだから自分で会社を作る、やりたいことがあるのならば自分で始めてしまおう!というノリだけですよ。

やりたいことをやるための手段が起業だったんですね!

そうですね。でも、学習塾から生命保険への流れにはまったく抵抗感はありませんでした。実は、どちらもやっていることは「教えること」なんですね。わからないことをわかるように説明してあげることが仕事の中心で、保険の仕事は、決して「売ること」ではないんです。そこで、一人ひとりに説明するよりもいっぺんにたくさんの人を対象にしたほう がいいと考えて、学習塾を立ち上げたときと一緒ですね(笑)、保険とは何かという事を伝える大人のための学習塾として100ten schoolというマネーセミナーの会社も作りました。そこから、マネースクールと保険の販売を関連させるビジネスを10年以上やることになりました。

大人のための学習塾として設立した、マネーセミナー会社100ten school

なるほど!保険代理店とマネースクールを立ち上げた後、どうして全く違う社会保険労務士を始めたんですか?

なんでって思いますよね(笑)保険会社から独立したとき、保険代理店としての何か強みが欲しくて、民間の保険だけでなく公的な保険の専門家といったら聞こえがいいので、実は、独立してすぐに社保険労務士の資格を取っていたんです。でも本業は保険代理店とマネースクールで、社労士資格は金融機関から依頼される講師業や執筆業の肩書きとして使うくらいで、社労士の仕事はほとんどしていませんでした。

では社労士の仕事を始めたタイミングはいつだったんですか?

そろそろ保険やスクールのビジネスに飽きてきたんです。法人の節税向けの保険を販売するとき、税理士さんや会計事務所さんとの関わりもありました。そんななか、税理士の先生方から「顧問先の社会保険の手続きだけしてほしいのに、社労士にお願いすると顧問契約するよう言われてしまう、やって欲しいのは手続きだけなのに毎月顧問料を払えっていうんだから紹介できないよね。」という話をちらほら聞いていました。その頃から、もしかしたら顧問契約を結ばないスポットのニーズ、つまり単発の社労士のニーズがあるんじゃないかと思っていたんです。そこで、スポットくんを始めました。