小学生のころから経営者!?個性を活かした働き方をプロデュースする
株式会社アールナイン長井社長
今回インタビューした方はこちら!
株式会社アールナイン
代表取締役社長
長井亮
青山学院大学経済学部卒業後、株式会社リクルートエイブリック(現リクルート)に入社。連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。その後、一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の代表理事に就任。
初めに学生時代はどのようなことに興味を持ち、行動されていたのでしょうか?
当時はインターネットが日本に入り始めた時代で、自宅に回線引いてホームページ作成とか掲示板の運用とかをやっていましたね。
実は、高校時代は引きこもりでして、同じような悩みを抱える人のための相談掲示板を運営して、社会復帰を支援する活動をやっていました。
他にもインターネットゲームを通して、疑似組織を作り、コミュニティを創っていました。
その頃から、組織を作るなど、経営に関することに興味があったのですか。
経営に関しては小学生の頃から興味がありました。きっかけはシール集めでした。私は裕福な家の育ちではなかったので、当時、人気があったシールを買ってもらえなかったんです。でも、友達にレアシールをたくさん持っている子がいて、その子はシールを集める中で、既に持っているシールがでると、捨てようとするんですよ。それを私が全部もらって集めていたんですけど、レア度の低いシールばっかり集まっていくので面白くなくって、そんな時にレアなシールを持ちすぎていて逆に普通のシールがないっていう逆転現象の子が現れたんです。そこでそれらをうまく物々交換してシールを集めていました。
シール交換を通して、物々交換のビジネスに興味を持ったんですね!
そうですね、そういう仕組みを作ることが好きでしたね。他には、当時流行っていたゲームのカセットソフトも同じような形で物々交換していました。でも、友達同士だけで交換をしていたので限界を感じたんですね。そこで、もっとたくさんのゲームを遊ぶためには、もっとたくさんの人と交換し合えばいいんだと気づいたんです。そこで、すべての学年を巻き込んで、私を経由してカセットの交換をする仕組みを作りました。そしたら、余ったゲームが集まって自分もすべてのゲームができる状態になってました。
すごく面白いエピソードですね!!小学生のころから、物々交換の流れを考えられてるなんてすごいです!
当時は感覚でやっていたので、ここまで考えてはいなかったですけどね(笑)
それでは、大学卒業後のお話について伺います。
卒業後はリクルートに入社されたそうですが、すぐに起業されなかった理由はなぜですか?
そうですね。遠い親戚に経営者の方がいまして、その方がすごくかっこいいなと思っていたんですね。その方に憧れていて、あんな人になりたいと思っていたんですよ。その方に「起業もいいかもしれないけど、今は修行をしろ」と言われていたんですね。当時は部活を朝から晩まで毎日やっていたので、起業の準備ができていなかったんです。
大変厳しい部活でして、部活を休んで就職活動が行える期間は2週間だけしかなく、その間に就職先を決めろと言われました。当時、採用エントリーの仕方がハガキからインターネットに移行したての時期だったので、インターネットで募集している企業はスピード感があると思って7社くらい応募しました。それがたまたまリクルートで、入社してからどんな会社か知ったというぐらい、会社についてはなにも知らないまま決めました。
ええ!!2週間でリクルートに内定はすごすぎます!
憧れの方からの「修業」とはどういった意図だったのでしょうか。
それは、「ビジネスを一度知れ」という意味だったと思いますね。やっぱり一度はしっかりとした組織に属してみないと、会社の仕組みや人間の関係ってわからないと思うんです。当時は、自分の中で思い上がりがあって、なんでもできるだろうと思っていたので、企業に入ったことで自分を見直すことができましたね。
では、業種業界などは一切問わずという形だったのですか?
そうですね、当時はそうでしたが、今振り返ると教育や人材、ITなどの傾向はあったんでしょうね。自分に興味のある方向に無意識に応募していました。
リクルートに入って学べたことや入社して良かったことなどがあれば教えてください。
リクルートで10年間働いたんですが、転勤が本当に多くて、出向するまでの8年間の間に7拠点も異動しているんですよね。その中でも最初はIT系の担当で、当時は世界的に注目を浴びていた業界だったので、会社のエリートが集められた部署だったんです。そこに新人で配属されたので実績を残すことが難しくて、まともにやっても他には勝てないので、誰もやっていないことをどんどんやっていったんです。
誰もやっていないことですか?
例えば、地方の企業をターゲットにするとか、当時は怪しまれていたインターネット領域の企業をどんどん取ってお客さんにしていました。そうしたら、差別化ができて、実績残せて、トップの成績取れたんですよね。その後の異動でも同じように人がやらない方法で実績を残せたんです。
なるほど!!他と差別化をすることが一番重要なことなんですね!それでは現在の会社を立ち上げるきっかけになったことを教えてください。
そうですね。独立することはずっと考えていましたが、タイミングを見計らっていて、大企業が参入しにくい不況のタイミング、つまり、リーマンショックの後に起業を決めたんです。でも、業種は特に考えていなくて、何でもよかったんですけど、当時の自分の強みが人材系の中でも採用だったので、元々いたリクルートとバッティングしないように実家の富山で直接競合にならない教育・研修で決めたという感じです。だから、起業するためにたまたま知識があった人材を選んだという感じですね。(笑)
では明確にこれをしたいと思って起業したわけではなく、起業のためにビジネスを選んだんですね!
そうですね。でももう一つきっかけがありまして、独立を考えていた頃、キャリアコンサルタントに相談をしにいってひどいことを言われました。「起業はありえない、やめた方がいい」、「君は自分に自信を持ちすぎだ」、「会社を潰しにいくようなものだ」こんなことを言われたんです。なぜキャリアコンサルタントがこんな発言をするのかと思うと同時に、資格が先行していて、世の中のニーズを知らないキャリアコンサルタントが数多くいるのだと感じました。
本来キャリアコンサルタントは、人を励ましたり勇気づけたりする人であり、自分のケースのようにひどい言葉を言う人を減らさないといけないと思いました。そのためには、より実践的で、世の中にニーズにあって活躍できる土俵を作らないと、育たないと思い、キャリアコンサルタントの雇用創出を行う会社を設立しようと考えました。そもそも自分の雇用が不安なのに人の雇用の相談に乗っているということ自体おかしいと思いますからね(笑)
株式会社アールナイン ロゴ
採用のアウトソーシング事業、人材育成、社員の定着、
活性化のための育成研修を一気通貫で行っている会社です。
そんな経験があったんですね。では、お客様と向き合う上で1番大切にしていることはありますか?
やっぱり我々は価値を提供することを大事にしています。だからこそ値段で勝負はしたくないんです。お客様に何で喜んでもらえるかという事を一番に考え、その期待に応えていくことをすごく重要視していますね。
だからこそ社員にはサービス提供するときに「このサービスってお客様に何の価値を提供しているんだっけ?」と常に問い続けています。逆に言うと価値さえ提供していれば、ずっと選ばれ続けると思いますし、単価が高くてもうちのサービスを使いたいって言ってくれると思うんです。
なるほど!ですが、そういう「価値」って人それぞれで、お客様ごとで違うと思うのですが、どういう風に考えていますか?
多くの企業は、価値を一つ決めてそれを提供するじゃないですか。でも、我々は違います。企業の課題も期待もそれぞれ違っていますので、提供する価値も期待に対しての応え方も本来はそれぞれ異なっていないといけない。これは我々の強みでもあるのですが、社員1人1人の個性を大事にしているからこそ、提供する価値や期待の応え方が違う。
100人の社員がいれば100通りの価値の提供と期待の応え方があります。これこそが我々が介在する価値だと思っています。だからこそ、社員の個性を生かした価値提供をするため、その人の苦手な部分をみんなで補い合っているんです。
1人1人がサービスの価値を自分なりに提供していくという形なんですね!それでは、そういった人材をどのように採用し、育成していったのかをお伺いしたいです。
そうですね、やっぱり採用基準で見ているのは行動力ですかね。自分の経験で会社が苦しくなった時に、何がその突破口を開いたかというとやっぱり行動だったんです。なにかアクションを取らないと状況って何も変わらないと思います。行動をしていいことも悪いことも何かがわかれば、そこを改善すればいい話なんで、1歩を踏み出す力を重要視しています。
あとは、変化対応力を大事にしています。我々の業態は採用ですが、その中身は常に変化していきます。今までやっていたことも翌日にはガラッと変わったりするのでその変化に対応する力は重視しています。
では、育成について教えてください。
そうですね。うちは入社してからの育成を前提としています。逆に言うとスキルが無くても採用するという事です。私はその人の得意を活かすことを大切にしていて、出来ないことは出来る人にお願いしてその人の強みや得意なことを伸ばしていけるような育成を心がけていますね。ですので、行動力と変化対応力を見るためにうちの面接は普通とはちょっと違うんです。
なるほど!どんな面接を行っているのですか?
何かの課題について一緒に考えるような参加型の面接にしています。その課題に対して自分自身の考えを持てるか、どんなアクションを取るのか、それを具体的に説明できるのかなどを見ています。逆にそれができない人は当社では一切採用していません。
人材を見極めて、採用する人としない人をきっぱりと分けているんですね!
では、今後の展望をお願いします。
当社は日本の中でも早い段階から外部の人材プロフェッショナルを活用したプロジェクト型の業務の進め方を進めています。なにかというと、お客様に課題があるときに我々社員が解決するのではなく、我々がプロジェクトマネージャーになり、複数の人材プロフェッショナルの方を活用しながら解決しているんですね。
この業態をもっと推し進めていきたいなと思ったときに一個人の個性をどう活かすのかが大事になります。ですので、いろんな人の個性を最大化させるためのマネジメントやプロデュースをしていく会社運営をしていきたいと思っていますね。
ありがとうございます。
Wantedlyで学生インターンが社員の方にインタビューをするというような取り組みがあると思うのですが、このような良い社内雰囲気をどのように作っているのでしょうか。
みんなが働きやすい環境や和気あいあいとできる状態を作っています。私のリクルート時代は業績を上げるためのビジネスモデルだったので、日常会話なしで業務の話しかないという状態でした。
でも、仕事をする上でメンバーが自発的にこんなことをやりたいとか自由な意見が言える状況の方が絶対良いと思います。だからメンバーがやりたいことは基本ノーとは言わずに自由にやらせています。
メンバー主体で出来る環境は、良いアイデアなどもたくさん出ますもんね!それでは最後にアールナインを通してどんな社会を創り出したいですか?
経営者が自分の得意領域だけに専念してビジネスが成功したり楽しくできたりする社会を実現させたいですね。素晴らしい個性がある社長であっても、何かのスキルが足りないせいで経営がうまくいかないことってあると思うんです。そういった方が、個性をもっと生かした働き方ができるように我々がプロデュースを行い、仕事をお渡しすることで、その人の力が最大限発揮できる状態を生み出していきたいと思っています。
本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
「株式会社アールナイン」のビジョンは
「人が介在することで活き生きと働ける世界を」。
採用、人材育成、社員の定着など企業が抱える様々な課題に人事・採用・教育など各分野で豊富な経験を持つ当社の人材プロフェッショナルが介在して課題を解決し、職場をよりよくするためのサポートを行います。