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あらゆる課題に最適なソリューションを!様々な分野に携わる佐谷社長にインタビュー!

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今回インタビューした方は、パイプドHD株式会社の代表取締役社長、佐谷 宣昭さんです!

【佐谷 宣昭】

愛媛県今治市に生まれ、九州大学の工学部建築学科に進学。修士課程を含め9年間大学に在籍し、修了を機に東京に上京。大学時代の教授より紹介を受けた企業から出資を受け、2000年4月 にサハラ (現パイプドビッツ)を起業。以降、複数の事業を展開している。

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今回は、パイプドHD株式会社の佐谷社長にインタビューをしました。よろしくお願いいたします。
それではまず、学生時代のお話を教えていただけますか?

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私は愛媛県今治市出身なのですが、高校時代は特に夢もビジョンも何もなかったので、とりあえず高校の先生に勧められた進路に決めて、九州大学の工学部建築学科に進学しました。

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九州に進学された理由などはありますか?

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私の父が昭和9年生まれなので戦争を経験しているんですよ。幼少期に佐賀に疎開していたのですが、その時に九州が大好きになったようで、よく九州の話を聞いていました。

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現在の会社はIT系ですが、どうして建築学科に進学したのですか?

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九大にも電子工学を学べるところがあったのですが、当時の感覚だと電子工学はコンピューターというよりは家電やモーターなど、少し想像するものが違いました。
色々見ていった中で建築が一番カッコイイと感じたんですよね。それで建築学科にしました。

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なるほど!大学生活はどうでしたか?

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当時の九大は六本松という割と都会なところにキャンパスがあり、2年次まではそこに通うのですが、僕が在学中に伊都キャンパスへの移転が決まったんですよね。
僕は建築の中でも都市計画を専攻していて、なんと直属の教授がキャンパス移転の案を作成する仕事をしていたんです。なので、学生生活はずっと先生の元でバイトをしていました。卒論も同様の内容についてやりましたね。

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キャンパス移転に携わるなんてすごい経験ですね!
インターンなどはご経験されたのですか?

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お世話になった助教授の先生が東京出身だったんですよ。その助教授の後輩が東京でITのベンチャーをしているからと紹介してもらって。
当時は「インターン」とは呼んでなかったけれど、営業に同行させてもらうなど実質的にはインターンのような経験をさせてもらいました。
そこで働いている時に「あ、これは自分でもできる仕事だな」と思いましたね。

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大学卒業後は何をされたのですか?

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僕は博士課程を含めて9年間大学に通っていたので、大学教員になるのが定石だったのですが、正直、大学の先生にはなりたくなかったんですよね。その為には体のいい言い訳が必要ですよね?

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大学教員になりたくなくて起業を選んだのですか?

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そうなんです。体のいい言い訳として一番いいなって思ったのが「会社を作る」だったんですよね。
いざ会社を作るとなって何をしようかなって考えた時に、大学時代のインターンのことを思い出したんです。
今は資本金が1円からでも起業できますけど、当時は結構な資金が必要でした。でも当時の僕は引っ越しもできないぐらいお金が無くて。
なので、もう一度東京に行ってインターンを受け入れてくれた会社の専務の方に直談判して資金をいただきました。

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専務の方に直談判!会社のビジョンが見えていたのですか?

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いや、ビジョンどころかサービスを作ったことはなかったので、必死に勉強してそこから起業家、経営者になりました。

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すごいですね……!
次に経営している過程での経験談をお聞きしたいのですが特に苦労されたことはありますか?

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色々とありますけど、例えば会社を立ち上げてお金が足りなくなりそうになって、当時はITバブルが崩壊したこともあり、ベンチャー投資が全然流行っていなくてお金を集めるのにものすごく苦労しました。銀行に必死に融資のお願いをしてもあまりもらえませんでした。

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当時は起業家やベンチャー企業には厳しい世界だったのですね……!

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そうですね。もっと最近の話だと連結子会社のパイプドビッツが提供している「SPIRAL」というプラットフォームがあるのですが、それの兄弟ブランドの「SPIRAL EC」というECサイトで出版社と提携して、雑誌に取り上げられた服をオンラインで買えるプラットフォームを運営していました。
そこで実際の被害があったかは分からないのですが、不正アクセスがあったかもしれない経歴があったんです。

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不正アクセスですか……。怖いですね。

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そうですね。でも、会社を経営するということは必ずリスクを取るということなんですよ。そして取るべきリスクは取る。取るべきじゃないリスクは取らないという判断が大事なんですよね。
ECサイトを運営するうえで、不正アクセスという一番起こしてはいけないことを起こしてしまったので、実害が出たわけではなかったのですが公表しました。
でも全部正直に話してよかったと思っています。「何事も正直に誠実に。」それが一番強いかなと思っています。それは今でも基本的にずっと大事にしていますね。

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何事も正直に誠実に。その通りですね。
パイプドHDは現在、労務・病院・建築・大学など幅広い分野を調査するインターンを行っていますが、どのような経緯でインターン生の受け入れを始めたのですか?

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元々、美容院のサービスを改善したいと思ったんです。
例えば、予約はこのシステム、支払いは他のシステムとやることによってシステムがバラバラなんですよ。その中でも一番初めに改善するべきだと考えたのはカルテでした。

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カルテ!カルテ改善とは具体的にどのようなことでしょうか。

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当時は、お客様のカウンセリングの内容を紙に書いてファイリングして保存していたんですよ。お客様がリピートして再来店した時は、沢山のカルテの中からそのお客様のものを探していました。ここにかかる時間と労力をDX化することで、コスト削減につながるのではないかと思ったんですよね。病院も美容院もカルテは個人情報なんです。個人情報保護法には、「個人情報は本人のもの」と書いてあるんですよ。個人情報が本人のものであるなら渡すべきではないかと考えたんです。

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紙で保管すると手間がかかるからDX化してしまおうという計画だったのですね!

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そうなんです。そうして開発された「美歴」というサービスも最初から全てできたわけではなくて、ヘアカルテなどの小さなところから領域を増やして、カウンセリングがオンラインでできるようになりました。
システムや業務フローを変えるということは、お客様にとっては非常に負担がかかるんですよね。その負担をかけてでもシステムを入れる効果が大きい美容院を見つけたくて調査を始めました。

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インターン生にシステムには何が足りていて何が足りていないのかを探してもらったり、お客様との接点をアプリで繋げるための調査や分析をしてもらったりしました。
そのおかげで無事に「美歴」というサービスを提供することができました。

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インターン生の協力があって美歴というシステムが完成したんですね!
それでは最後に学生に伝えたいことをお聞かせください。

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会社を作る、つまり起業するということは昔だとまとまった資本金が無いとできなかったことだったのですが、現在は資本金が1円からでも起業できるんですよね。つまり登記するだけだから社長という職業は一番なりやすい仕事なんですよ。その一番なりやすいことをするのもいいと思いますが、難しいことにチャレンジしてみるのが一番大事なのではないかと思います。社長になるということがステータスではないですからね。

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社長が一番なりやすい職業……!考えたことがなかったです!

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あとは明確な夢を持っている人もいると思うのですが、大半の大学生は夢を持っていない、もしくは明確に決まっていない人だと思うんですよね。就活の時に夢を聞かれたりすることもあるかと思います。そういう時って何かかっこいい夢を言わなきゃいけないじゃないですか。そこに僕は若干疑問を感じています。夢の効果ってあると思うんですけど、夢を語ると周りの人が自分のことをそういう目で見てくれるんですね。自分の周りに近しいことをやってくれる人がいたら紹介しようとか。そうして周りを巻き込んでいくことができるっていう。
それで、本当にしたい夢だったらいいんですけど、ただ就活を勝ち抜くために作った夢だったらいつか夢に苦しめられる時が来るかもしれないと思います。期待された時に本当の夢がある人だったら頑張れるけど、作った夢だったらその期待を背負いきれないかもしれない。

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では、そういう夢を持っていない人はどうすればいいでしょうか?

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それはね、待つんですよ。

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「待つ」ですか?

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そうです。何かきっかけが起きるまで待つんです。例えば、アルバイトをしてどういう時に充実感を得るか?という問いに対して、誰かに感謝されたり、自分のしたことが役立っていたりする時に、充実感や社会で生きている感じがするんじゃないかと思うんですよね。僕はそこだと思っていて。
そういう風に考えると、自分が誰か相手のために役立てることをやろうと思うんですよ。それは必ず自分の強みを生かすことになります。

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確かに!自分の得意なことを見つけてそれで感謝された時の達成感はすごくあります!

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そこから相手のために、誰かのためになろうと思って行動を続けていくと、精神的にもすごく良くて達成感も味わえる。そこから自分の強みを生かそうという発想になってきます。
それでどこかのタイミングでピキンって来るんですよ。そこで思ったことをやればいいと思います。起業してみたり、転職の時に参考にしてみたり。Giveをしようと考えていくと自分の使命にきっと出会えるんじゃないかなと思います。

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私も自分の使命に出会えるように頑張ります!本日はありがとうございました!

パイプドHDグループは、あらゆる課題に対して最適なソリューションを提案するために、本当に必要とされるITサービスを提供している。その分野は金融や建築、広告や美容など多岐にわたる。
連結子会社のパイプドビッツでは、「情報資産の銀行」をコンセプトに、ページやフォームを手軽に作成することができる「SPIRAL」というローコード開発プラットフォームを提供しており、導入実績は延べ12,000社以上にも上る。

この記事を書いたライター

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藤田 瑞穂

日本大学経済学部2年生。

スポット社労士くんで2年生からインターン生として働いています。

​趣味は旅行とライブ鑑賞です!

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