「挑戦」を積み重ね、次なる「飛躍」へとつなげていく。変化を求め働き続ける平野社長にインタビュー!
今回インタビューした方は、デコラテックジャパンの社長、平野さんです!
【平野 裕明】
2003年3月 私立浜松日体高校 卒業
2003年4月 私立成城大学 経済学部経営学科 入学
2007年3月 同大学 卒業
2007年5月 San Diego State University ALI 入学
2008年12月 同大学卒業
2009年1月 National Univsesity MBAコース 入学
2010年6月 同大学 卒業
2010年9月 住友スリーエム㈱ 入社
2015年1月 スリーエムジャパン㈱ 退社
2015年2月 デコラテックジャパン㈱ 入社
2018年12月 同社 代表取締役就任
今回は人事制度を見直し、よりよい会社づくりに尽力するデコラテックジャパン株式会社の平野社長にインタビューしました!
最初に、平野社長が学生時代に、熱中していたことは何ですか?
僕は大学院まで行ったんですが、大学ではゴルフに熱中していました。入学祝いがゴルフクラブだったんですよね。最初はゴルフなんてと思っていたのですが、部活の先輩が面白かったのでやり続けました。今も、お客さんとよく行くんですが、ゴルフをやっておいてよかったなと思います。ある程度できるので、お声がかかることも多いですし、いろんな世代の方とお話しできる機会があるのはありがたいなと思いますね。
勉強面だと、経済学部経営学科で学んでいました。小学生からの夢が、社長になることだったんですよね。半分以上家族の教育による部分も大きく、新しく自分で会社を作りたいなっていうよりも、父の会社を継ぐという意思が強かったです。
そうだったんですね!大学卒業後はすぐにお父様の会社に入られたんですか?
私は、大学を卒業してからアメリカの大学院に留学していたんですけど、帰国後は、住友スリーエムという会社に入社しました。会社の最終面接で「どの部署に入りたいですか?」と聞かれたんです。そこで、僕は1番小さい部署に入れてくださいと言ったんです。なぜかというと、僕は早くいろんな経験をして経営に関する知識を覚えたかったんです。誰かのコマになりたくなかったというのもあります。そして2000人いる会社の中の、5人しかいない部署に入りました。そこでは、いきなり売上目標を言われて、僕しか製品を扱ってない中で製品を売ってこいと言われました。そのときの上司は、マーケティングの担当で、営業じゃなかったので、自社の製品を売ってこいとは言うんですけど、「どうやって売ったらいいですか?」と聞いても教えてもらえないんですよね。売り方もどうやればいいかも分からないんですよ。最終的には、全部売りましたが、すごく大変な時期でしたし、苦労はしたなって思います。
その時は自分自身で考えるしかなかったので、どうやって売ったらいいんだろう、どういう人にどういう話をしたら、もっと自分の売りやすくなる戦略が立てられるんだろうとたくさん悩みました。本当に上司と顔合わせたくないこともいっぱいありました。でも今となってはその経験があるから、マーケティングの考え方から交渉術まで、全部身についたと思ってます。
その時の経験が今に生きているんですね。
では、いざ社長を引き継ぐとなって、苦労されたことはございますか?
引き継いだのが2018年の12月1日からなんですね。今ちょうど丸4年経ったところです。2017年の年末に父親が事故に遭って、脳の障害にもなっちゃったので、経営者として仕事ができなくなったんです。それまでに引き継ぐ準備なんて、ほとんどできていなかったですし、本当に急でした。もちろん、会社の経営状態ぐらいは知っていましたし、財務諸表ぐらいは見ていましたけど、銀行との交渉術とか、社長としてどういう考えを持っていなきゃいけないとかの知識は全然なかったです。就任当初は闇の中に手を突っ込んで手探りでやっている感じでしたね。
社長になったのは急だったんですね!経営者として従業員をマネジメントする中で教育や採用の面で大変なことはありますか?
元々この会社は、父親が創業オーナー社長として30年以上やってきているので、良くも悪くも考え方が古かったというのがすごくあったと思っています。今までは、教育制度もないですし、給与制度もいわゆる年功序列による支給を中心としている会社でしたね。
それを1から作り直しているところです。なので今も苦労しています。みんなが教育を受けたこともないし、上司も部下を教育したこともないので、急に管理職だから上司として教育してねと言われても、従業員自身が分からないんです。
採用の面でいくと、定期的ではなくスポットで採用してきたので、定期的な採用をするノウハウや能力も出来上がっていない会社なんですね。それもまた1から作り上げていかなきゃいけないと考えています。
従業員の採用は最終的に平野社長自身が面接して決めているんですか?
そうですね。最終面接までの過程は、現場のメンバーに任せています。この人は採用したい!!と自信のある方だけ私にあげてきてくださいと言っていますよ。ただ、自分が面接する際に大切にしていることが2つだけあります。
1つ目に当たり前のことが当たり前にできる人であってほしいです。何かすごい能力がなくてもいいけれど、挨拶の声を大きくしてほしいし、掃除とかは細かいところまで徹底的にやってほしいって思っているんです。これらは、能力がなくてもやろうと思ったらやれることなんですけど、でもできない人っていっぱいいるんですよね。当たり前のことをできない人が、どれだけ素晴らしい仕事できるんだろうと思っているので、当たり前のことを当たり前のようにできる人が絶対です。
2つ目はポジティブであることです。ネガティブ、もしくは否定的な表現をする人は、僕はメンバーには入れたくないなと思ってます。もちろん人間なので、うまくいかないこともいっぱいあると思うんですよ。そういう時に、うまくいかないことを誰かのせいにする人っているじゃないですか、「自分は悪くない、しょうがなかったんだ」って。でも相手に原因を向けちゃうと、それで終わりなんです。その原因の矢印を自分に向けて、ポジティブに自分のせいにできる人じゃないと、成長することが出来ないから、どこ行っても活躍できないだろうなって思います。だからこそ、ポジティブな人がいいですね。
今後の人生の中でのビジョンや成し遂げたいことはありますか?
個人的には、みんなが慕ってくれる人でありたいと思っています。みんなが「社長がいてくれたから仕事頑張る」とか、「社長のために頑張ろう」って言ってくれるようになったら、そんなに嬉しい人生ってないだろうなと思いますね。そして、そういう風に好かれるためにはどうなったらいいかな、そういう人になるためにはどうしたらいいかなってずっと考えてるし、それが成し遂げたいことでもあるかなと考えています。
会社面で言うと、みんなに憧れられる会社になることですかね。もちろん業界が狭いので、ある程度の業界の方々には知っていただいていますけど、従業員がデコラテックジャパンで働いていると言うだけで、「すごく良いとこで働いているね」とか、「良い会社だよね」って言ってもらえるようになりたいですね。褒めていただけるような会社でありたいですし、そのためには知名度ももっともっと上げてかなきゃいけないんじゃないかなっていう風に感じています。
素敵なビジョンですね!
では私たち若者に伝えたいことはありますか?
あくまで僕が感じることなんですけど、若者じゃなくても現代の風潮として、効率良く楽しみたいと今の子たちは思っている気がするんですね。苦労したくない、もっと楽な方法がいいなといった考えです。合理的な考え方だとは思うので、別に悪いと言ってるわけではないんですけど、効率よくするだけだと、人間の厚みは出ないのではないかと正直思うんです。社会人になって僕は苦労したんですけど、それでもやっぱりいろんな経験を最初のうちにしないとダメじゃないかなと思います。苦労した人ほど経験値の幅は増えるし、それだけ成長の度合いも早くて、会社で昇進するスピードも早いはずなんですよ。チャンスがあるならば、率先して手を挙げて経験をしなさいということですかね。また、怖いことをやってみますって手を挙げる人は、きっと周りも見ててくれて、そのチャレンジを褒めてくれる人たちもいるので、チャレンジしてほしいですね。
経験すること、チャレンジすることが大事ですね。
今、仕事をしている中で、楽しいな、ここの会社の社長になって良かったなと思う瞬間はありますか。
悩むこと、苦しいと思うことの方が多いんですけど、みんなが未来を想像して、目標に向かって走っているときは、「やっぱりこの会社いいな」って思いますよね。安定というより変化を求めて動くという感じですかね。僕はみんなが楽しそうに仕事していたら、本当に嬉しいです。最近一番うれしかったのは、直属のメンバーたちが少しずつやる気になってくれること。僕の直属の部下たちが変わって、やる気を見せ始めてくれているのを見ると、嬉しく思うし、そういう人たちをもっと評価してあげたいなって思います。
変化が表れていることはとても良いですね。
では最後に、今後日本の社会がこうなってほしい、そのためにこう動いていきたいなというビジョンはありますか?
いい質問ですね。難しい表現なんですけど、世界と比較して今の日本の地位が落ちて欲しくないです。相対的な評価も賃金水準もそうですし、格が下がっていくことは悔しく思います。日本人が今までとは逆に海外に出稼ぎに行く方が稼げるみたいになっちゃったら、悔しいですね。前のことで言えば、タイやベトナムの方々が出稼ぎに日本に来る感覚だったと思うんですけど、このままだといつか逆になっちゃうと思うんですよね。次の世代、自分の娘の世代の時代に、水準が下がっててほしくないです。だからこそ、会社として経営者としてやらなきゃいけないような、きちんと利益を上げて税金を納めることをしなければと思います。もっと大きな表現で言うならば、日本に住む人全員が幸せであってほしいなと強く願います。
そのためには、社会貢献活動を会社としてもっとやっていきたいと思っています。当社は2050年まで再生エネルギーのみで事業を行うと宣言しました。もっといい国になってほしいからこそ、そういったところにも利益の一部を還元していきたいと考えています!
本日は素敵なお話をありがとうございました!
この記事を書いたライター
田畑 咲紀
拓殖大学外国語学部3年生。
スポット社労士くんで1年生からインターン生として働いています。
趣味は旅行とスポーツ観戦です!
この記事を書いたライター
田畑 咲紀
拓殖大学外国語学部3年生。
スポット社労士くんで1年生からインターン生として働いています。
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デコラテックジャパンは、さまざまな「フィルム製品」を用いて企画・デザイン提案から製作・施工までを一貫して扱う、日本にも数少ないトータルフィルミング企業です。
専門性に秀でたスタッフと充実した設備を持つ当社は、多様な機能を秘めたフィルムをフルに活用して、生活環境にうるおいや利便性をもたらし、全く新しい価値を創出するサービスを、ワンストップで提供いたします。